清の第六代皇帝 在位1735年 - 1795年。
在世時の元号の「乾隆」を取って「乾隆帝」と呼ばれる。
中国の美術品、ことに焼き物に書かれる「決まり事」の一つに
「大清乾隆年製」
の六文字がある。
素直に読めば「清帝国の乾隆皇帝時代に作りました」って意味なワケだけど、
実は実際に18世紀に作られ訳じゃない物(はっきり言えばニセモン・バッチモン)にも書かれていたりする。
……21世紀製のラーメンドンブリとかね。
つまり、騙りが出るほど、総画のがアタリマになるくらい、
その時代には「良い物」もたくさん作られたってこと。
清王朝で一番景気の良かった時期だしね。
1795年、乾隆帝は85歳で帝位を退いて太上皇ってのになった。
(日本で言うところの「上皇」ってヤツね)
ま、引退は名目上で、自分の倅の
それは兎も角。
乾隆帝が太上皇になったのを記念して、白翡翠でハンコを作った。
こいつが孫の
それが巡り巡ってサザビーズのオークションにかかったってんで、中国人の美術愛好家が
「白ヒスイとしては最高価格を更新する592万ドル(約6億9234万円)で落札」
して、中国本土に取り戻した、というニュース。
石マニアとしたら、白翡翠に約7億ってのは仰天だけど、
中国史マニアとしたら、それくらい付いても(確かに莫迦っ高いけど)有り難じゃないかと思う訳で。

