2008年03月14日

聖ラザロ(St.Lazarus)



ラザロ
人名。
新約聖書に登場する2名の人物。

1、「ヨハネによる福音書」に登場する、
  イエスの弟子マリア・マルタ姉妹の弟。
  病で死んで埋葬されてから4日後に、
  イエスによって蘇生させられる。

2、「ルカによる福音書(16章19節-31節)」で
  イエスにより語られる「たとえ話」に登場する人物。
  貧しい義人で、できもののできる病に冒されていた。

  ラザロはある金持ちの家の前に横たわっていたが、
  金持ちは彼に手をさしのべることがなかった。
  死に瀕した彼のところには犬がやってきて、
  彼のできものをなめ回した。

  やがて死んだ彼は天国に召されて、
  アブラハム(民俗と信仰の父)と
  同じ宴席に着くことを許された。
  しばらくして金持ちも死んだが、冥府の火炎の中に堕とされた。

  天国にラザロがいるのを知った金持ちは、アブラハムに
  「ラザロをよこして、指先を水に浸し、
   わたしの舌を冷やさせてください」
  と懇願した。

  アブラハムは
  「お前は生きている間に良いものをもらっていたが、
  ラザロは反対に悪いものをもらっていた。
  今は、ここで彼は慰められ、お前はもだえ苦しむのだ」
  と、一喝する。

  すると金持ちは、ラザロを現世の自分の兄弟たちの元へ
  使わして欲しいと願う。
  「こんな苦しい場所に来ることのないように、
   よく言い聞かせてください」
  アブラハムは「生きている者にはモーセや預言者がある」
  と取り合わない。

  これは、良い行いをすれば良い結果が得られる、
  欲のままに生きれば破滅する、などということは、
  大昔から賢人が警告し続けたことだから、
  いまさら警告しに行く必要はない、と言うことだろう。

  すると金持ちは、
  「もし、死んだ者の中からだれかが
   兄弟のところに行ってやれば、悔い改めるでしょう」
  と言った。
  つまり彼は、彼の兄弟がすでにある教えや教訓には
  耳を貸さないと思っていたのだ。
  おそらく、自分がそうであったように……。

  金持ちの願いは聞き入れられなかった。アブラハムは断言する。
  「もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、
   たとえ死者の中から生き返る者があっても、
   その言うことを聞き入れはしないだろう。」


聖ラザロと呼ばれているのは、実在の人物である1のラザロに違いない。
2のラザロはたとえ話の中の人物、つまり実在しない人物なのだから、聖別されるはずがない。
(人として実在しないのに聖別されているのは、大天使ミカエル(聖ミカエル)ぐらいで、これは例外中の例外)
恐らく、二者が同じ名前であることから、やがて混同されたのではないかと思われ。

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posted by 何処園 at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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