2008年04月17日

グスタフ3世 または 仮面舞踏会


ジュゼッペ・ヴェルディが作曲し、1859年2月17日に初演された全三幕からなるオペラ「仮面舞踏会」は、
スウェーデンの啓蒙専制君主グスタフ3世が1792年に仮面舞踏会の壇上で暗殺された事件を題材に、王と暗殺者アンカーストレム伯爵の妻との架空の恋を絡ませた、ウジェーヌ・スクリーブの戯曲が原作。

初演の時にもネタがやべぇ(王様暗殺だし)ってんで検閲に引っ掛かって、ナポリでは上演できなかった。
同じイタリーでもちょっとだけ検閲の緩いローマでは条件付きで上演許可が出た。

その条件とは、舞台背景をヨーロッパじゃない処ってことにすること。

そういうわけで、処は英領時代のアメリカ・ボストン。
主人公グスタフ三世はボストン総督リッカルド。
主人公を殺す暗殺者アンカーストレム伯爵は総督の秘書レナート。
反王様派の貴族であるホーン伯爵&リッビング伯爵はトム&サムエル……ってな具合に大変更。
暗殺の凶器も拳銃から短剣に変えられた。

洋の東西を問わず、政治的にヤバ目な演劇ってのは設定変更を余儀なくされることが多い。

仮名手本忠臣蔵も江戸時代(上演当時の「現代」)の話にしたら怒られちゃうってんで、
上演当時の感覚で「時代劇」になるように室町時代って設定にして、
登場人物の名前も

浅野長矩→塩冶高貞
大石内蔵助→大星由良之助
吉良上野介→高師直

ってなぐあいに全変更したわけだし。
posted by 何処園 at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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